昭和20年8月(1945年)太平洋戦争での戦火に見舞われ焦土と化した、当時の国鉄中央線
八王子駅周辺。まだ、八王子駅には北口だけで南口はなかったのです。
南口が開設されたのは、昭和24年4月(1949年)でした。だが駅前とはいえ、戦災の復興
は遅々として進まず、仮住まいのバラックが点々とあるのみで、そこは、小学生だったわたしたち
の草野球のグラウンド(?)に格好の“原っぱ”だったんです。
それから30年、雑草の生い茂ったままで放置されていた南口に再開発計画が持ち上がりました。
昭和56年(1981年)再開発事業の基本調査に着手、平成3年(1991年)再開発準備組
合を設立。その後の厳しい経済情勢の逆風の中にあって、都市計画事業と再開発組合が認可され、
平成20年1月(2008年)、工事着工となったのです。工事は順調に進捗し、平成22年11月
(2010年)、ついに、南口再開発事業のシンボル地上41階建「サザンスカイタワー八王子」、
新市民会館「オリンパスホール」、隣接するJR八王子駅ビル「CELO」が竣工しました。30年を
要した再開発事業でした。複合ビルとして、八王子市役所南口総合事務所、大型店舗、医療機関が
開業、商業施設25店舗の殆ども開業、高層部は390戸のマンションで、順次、入居が始まって
います。「オリンパスホール」は平成23年4月にオープンします。八王子のさらなる発展に寄与
するところ大なるものと、期待が膨らみます。